2008年11月17日月曜日

日本はオバマ嫌い?

先日の中日新聞夕刊「紙つぶて」に東京外国語大大学院教授の酒井啓子氏の、表題のようなコメントが掲載されていました。(抜粋)「世界的熱狂のなかでオバマ上院議員が米国大統領選に勝利したとき、海外の友人からメールが届いた。『日本政府ってオバマ氏が嫌いなの?』なんで?と聞くと『だってどの国も歓迎ムード一色で、先を競ってお祝いのメッセージを送る映像が溢れているのに、日本の政府の反応が冷たい』 なるほど欧米の新聞を読み直すと確かにサルコジは『米国はオバマ氏を選んだことで変化と開放性と楽観主義を選んだ』胡濤錦も『これは歴史的瞬間』と称賛し、対立するイラン大統領やハマスなども新政権との対話への期待を表明した。 日本とおなじ同盟国の英首相は『人種を超えた新政権誕生が、世界に同じ価値観をもたらしますように』それに比べて麻生首相は『どなたが大統領になられても日米関係を維持していく』でした。」 私は「冷たい」のではなく、人類の争いや対立の歴史に希望のもてる青写真が浮かばない、もともとそのような理念を持っていないのではと悲しくなりました。虐げられてきた弱者に愛と思いやりがあれば、今回の勝利は感動を禁じ得ないはずですが、、、。 世界に美しい秩序をもたらすためには、また平和の設計図を描くためには、オーケストラの指揮者のような豊かな美的感性と、苦労して育った環境の必要さを感じます。

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