2011年7月20日水曜日

大地震が世界の良識を震撼させた。

  3月11日の午後三陸沖でマグニチュウド9クラスの大地震が発生。その10数分後に見たこと
もないような巨大な津波が沿岸に押し寄せて、まるで爆撃後の焦土のように地域や家族、会社
、学校の絆を消滅させました。
 そのすざましさをテレビで報道されて被害を目の当たりしたすべての日本人を打ちのめした
のです。その上原発が損傷して深刻な日本列島の危機が世界に伝えられて、良識ある外
国の人々をも震撼させました。

 現在世界の原発専門家の協力を得て、手がつけられなくなった怪物を必死でなだめていま
すが、現状は手探りで綱渡りをしている状況です。
 この事故でイタリアとドイツが脱原発を宣言しましたが、日本では原発利権連合と目される人
が首相を交代させる動きをしています。

 科学は1+1=2の進化する世界ですが、科学をいかに使うか役立てるかは進化しない感情
の動物(人間)であることに深い憂慮を感じます。原発関係者の中にも想定の甘さを感じた
人はいたと思いますが、大きな推進の流れに逆らうことは私を含めてなかなかできません。
 家族愛や会社への忠誠心、また地元への安全を説明してきた手前だとか、勝つか負け
るかの感情とかの自己愛を優先して、つい曖昧になってしまうことが人間の脆弱性です。

 今回の津波想定の考えられないような科学者や電力業界の甘さや、事故後の危機レベルが
諸外国メデイアより低いなどの右往左往ぶりなど、言わば欠陥人間に世界は震撼した
と言えます。

 この事実から人の手に負えないような利権怪獣を手懐けられるという妄想を描くこと自体が、
自己愛に酔いしれている愚かさを証明していると言わざるをえません。
自らの欠点を知らない動物はもろいものですが、その昔に大きな天災で恐竜が死に絶えて
小さなゴキブリやネズミが生き延びたと言われています。人類もゴキブリになれとは言いませ
んが、欠点を知る身の丈に合った対応をすべきだと思うのです。 

 こうした人間の脆弱性は1+1=?であって、原発そのものの危険度より感情「傲慢、
怒り、妬み、勝ち組の優越感、ノイローゼなど」の欠陥があることを認識すべきです。

 恐竜(原発大量消費)+欠陥人間=2にあらず、?の日本沈没の恐怖を覚えます。
 全生物は地震、噴火、台風、津波、隕石などマグマ活動する危うい地球で生活して
います。日本が沈没するような巨大な怪獣を役に立たせようと飼いならすときは、日本
の国や地球環境「他者愛」をまず第一に考えるべきで、その後に個人の幸せがある訳で、
他者愛こそが究極の自己愛なのです。
欠陥人類が分不相応な恐竜を望む危うさより、スローライフやエコロジーに舵を切る
選択肢に人類の明るい将来を感じます。

 欠陥人類における賢明さとは謙虚に慎重に生きることでしか得られないのですから。

0 件のコメント: