2011年8月14日日曜日

日記、「水彩教室 4線描写の手応え」

4月からスタートした4線描写を実践的に試す水彩教室は9回を数えました。


直近9回目の教室は4線描写と、りんごとナスの写生を題材とした。前者はモデリニアニの陰影のない平面的で地味な油絵による人物像、後者は光と影の陰影があり、丸み「立体感」、前後の関係、明るい色づかいな水彩表現などが求められる。

単純化された人物像は4線により短時間でデッサン完成です。彩色は塗り絵のように均一にベタ塗りすればよい。写生は前述したように難易度は相当高く、下手すればリンゴがトマトに化ける。

 なぜ水彩画は難しいのか?。水彩画を趣味としようとする人が、この?を理解できる、できないはとても大切です。

油絵は塗り重ねることで重厚な絵を完成するが、水彩は紙の白さや明るい下地色を活かす塗り方が求められ、重ねながら創ることはできない。前者は修正が効き失敗作は少ないが、後者は修正がしにくく、ときには見るも無残な汚れた失敗作となる。模写においても前者はしやすく私も有名画家の油絵は多く模写したが、水彩の滲みやぼかし、たらし込み画法は偶然性があり模写は至難の業となる。

 換言すると前者は技巧より感性が求められ、後者は水彩の知識と技術を習得した職人技である。従って職人技を身に付ければ爽やかな作品を描けるプロとして、技のない人には描けないような絵を描けると言えるだろう。もちろんそれに感性が加われば言うことはない。

 写真は技術の一つの筆を寝させた濃淡の筆づかい。まず筆に水分を含ませて淡色を筆になじませるように付けた後に、穂先に濃色を付けると、濃色⇒淡色⇒水、という自然な濃淡ができる。筆を立てると濃淡はでない。





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