2011年8月31日水曜日

津波、その最悪のシナリオ

東京、名古屋、大阪はすべて太平洋に面した湾のなかの大都会です。その日本の三大都市は高層ビル、地下鉄、地下街など、都市機能が充実して便利になっているが、東北大地震規模の津波が襲ったらどのような被害が想定できるだろうか。

名古屋市の場合は伊勢湾の両側に石油コンビナートを含む臨海工業地帯を抱えて、最深部に名古屋港がある。伊勢湾台風後に構築された高潮防潮堤は、朽ちて津波のパワーに破壊されて、流出した石油は切れた電線から火炎津波となり陸地へと向かう。
 ここまでは東北大地震と同じだが、過密大都市が襲われることは東北の何倍もの恐ろしい被害を覚悟しなければいけない。

  先日に伊勢湾津波の想定予想が発表されたが、名古屋駅周辺まで到達するらしい。ここで問題になるのは地下鉄地下街への津波の侵入である。港近くは伊勢湾台風後に高潮を防ぐ扉が造られたが一部で、火炎津波は換気口や開口部から地下道に侵入して全市に遡上するだろう。
 
 私の住む千種区は想定予想では津波は来なくて喜んでいたが、地下鉄駅は近くにあり換気口や出入口から火炎が噴き出す可能性がある。また沿線の真上のビルなど、特に名古屋駅周辺は何層もの地下道が密集していて熱によりビルの基礎が崩壊する恐れもある。
 阿鼻叫喚の地獄絵図は昔から描かれているが、まさにその再来ではないか。重油とへどろと異臭の地下残骸物の撤去は重機が使えず想像を絶する被害となる。 

 市民の安全は最優先されるべきだが、被害を軽減する方法も合わせて知恵を出し合わないといけない。例えば伊勢湾の高潮防潮堤は鍋田堤、中堤、知多堤の三つが並んでいるが、中堤はすでに写真のように中堤を利用して企業誘致できるような広い面積で陸地化されている。ただし低いので5m以上のかさ上げが必要。船舶通行の開口部はなるべく狭くして、この三つが同じような陸地化「スーパー堤防」をすれば、堤防が破壊されることはないだろう。そして堤の外側にある石油コンビナートや火力発電所等は陸地化により被害が拡大するのでこの陸地に移動する。
 開口部からの流入する津波の量が半減できればパワーも半減する。しかしGoogle衛星画像でみると広大な工業地帯は津波に対してまったく無防備で、早急に個々にも5m以上の高さを想定した護岸工事をする。

 しかしこれは伊勢湾だけの想定。関東、中部、関西、四国の日本7割に被害を及ぼす東海、東南海、南海地震が連動して発生すると、~、、、
私の「最悪のシナリオ」が私だけの杞憂に終わることを祈っています。

「Google衛星マップで釣り場を探す。」

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