2011年9月15日木曜日

巨大地震の自然の力と人間の脆弱性に震撼とする。

 3月11日以後の地震、津波、原発事故の経緯は多くの人を打ちのめした。また良識ある人々は人間の愚かさとより早く、高く、深くなる都市文明の進化?について震撼とした。

  科学は1+1=2の仕組みで一方的に進化をするが、感情の動物である人間は100年前も今も全く変わらない。 次々と明らかになる原発利権連合の馴れ合い、甘い津波想定、驕り、勝ち組意識、優越感などの癒着はまさに脆弱で幼稚な人間の姿です。

 私は8月31日に当ブログで「最悪のシナリオ」を投稿。9月1日の防災の日にNHKスペシャルで「巨大津波都市を襲う」が放送され、タイミングと題名がドンピャで驚いた。しかし地下鉄地下街への被害が論じられていなくて心外だった。専門家が「名古屋駅まで津波到達する」「沿岸で津波の被害に遭わないところは無い」と言いながら何故?。

 この疑問をブログに投稿したら、防災の仕事をしている人からメールがきました。内容は専門家と称される人の盲点および不信感で、「普段通勤していると足元の穴が見えないことも有り得る」と言われた。

 私も専門家の視野の狭さは想定していたが、低きに流れる水についてまさかという思いです。

 またNスペは避難優先ばかりで津波を防ぐことは論じられなかったが、東海、東南海、南海の三つが連動して起きると、東京、大阪、名古屋の3大都市が津波に襲われる訳で、日本の人口と経済の7~8割が壊滅の恐れが生じます。
 東日本地震時の重油、へどろの津波が地下鉄へ入れば、高圧電気張り巡らされて火が着き、炎熱津波は全市に広がります。
 特に駅周辺は何層もの地下が深くて、その周辺の高層ビルは地下でつながり、煙突効果で基礎部分や建物にも影響する可能性もある。

 3大都市のこのような被害は未曾有を超えたまさに日本沈没ではないか。命が助かっても少しも喜べない抜け殻のような日本になるでしょう。
 従って津波を少しでも減らすことができないかを日本の英知を傾けて考えるべきだ。

 例えば伊勢湾には伊勢湾台風後に高潮防潮堤が造られたが、現在Google衛星画像で見ると中堤が企業誘致するためか広大に陸地化されている。残る鍋田堤、知多堤もおなじように高さをかさ上げした陸地化を計れば堤防の崩壊はない。また船舶の開口部をなるべく狭すればスーパー陸地で半減は可能ではないか。ただ外側は津波の被害が拡大するので、周辺の工場などは新陸地に移動する。

 さらに言わなければならないことは政治家もある意味では専門家です。風見鶏など独特の嗅覚をもち、地元では名士とか先生と呼ばれる環境から政治屋的な素養ができている。
 野田内閣から早々と失言で大臣が失職。その他 金銭疑惑で失職する議員が後を絶ちませんが、政治家の人間性を想定すれば上から目線の驕りなどの人間的幼稚さが素養として在ると言わざるを得ません。
 また電力業界のやらせなど偽装された原発安全神話は、呆れるくらいおぞましい人間の姿です。原発は経済振興を金科玉条にして戦争に進んだ戦前と同じ愚行であり、日本の国家の中枢がこのような利害にかしずく俗悪な人々に支配されていることに、われわれ馬鹿な国民も猛省すべきです。

 そうした観点から私は愚かで脆弱性を持つ人類が、身の丈に合わないような物質文明を求める異常さを訴えたく思うのです。ものを多く作るための原発は物質文明の行き止まりを感じるのは私だけでしょうか。
 「いま手のひらの上に有るもので満足する」ブータンの人々の方が精神的に豊かです。際限のない物欲と自己愛に向かう異常さに国民は暗澹たる気持ちで生きている。
 大都市東京はその坩堝と言って良く、雨などで帰宅難民ができること自体が限界を超えた重病都市で、そこを襲う津波の都市災害と政治経済のダメージは測り知れません。早急に穏やかなエコ都市に分散ないし遷都と、政治の仕組みを考えるべきです。

NHKスペシャル 
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110901.html#
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小さな人間の勧め
http://www.geocities.jp/oiroy61okeus/newpage162.htm

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