2011年12月8日木曜日

昨夜の亀田次男の敗因

結論から言うと緊張感のある良い試合だった。両者のメンタルの強さや気合いがぶつかり合ったからだ。だが敗因の一つに作戦の失敗があることが残念。次男は後半にアウトボクシングをしたが、不釣り合いな真似事が挑戦者としてイメージを落とした。
前半のぶつかり合う気持ちは互角だったからアウトの真似事はマイナスだ。
彼の持ち味はガードを固めて前進して殴り合う牛相撲そのもので、その気持ちで押し切ることが勝機につながるのに、言わば小賢しい戦法で負けた。

「ボクシングは芸術だ」と言った人がいたが、アウトボクシングは洗練された攻守のバランスの優れた感性が必要で、多くの歴史に残る名ボクサーはこの類が多い。

また「左は世界を制する」というボクシングの格言は、ある域に達した達人は打たせないで打つアーチィストたちで、一人名前を挙げるなら「蝶のように舞い蜂のように刺す」と称されたカシアス クレイ「相当古いね。」などだ。
彼らは利き腕は防御にまわしてリードの左手一つで活路を開く技とパンチ力を持っている。ジャブからの左フックや左ボディが強い上に、追うことも退くことも素早くて攻守の切り替えを鋭くできる足がある。
左のボディで相手のガードが下り必殺の左フックが顔面を捉えれば、それまでの五分五分の戦況ががらりと八分二分ぐらいの差ができる。この時の名選手の攻撃は圧倒的で利き腕も加わってフィニッシュは完璧で芸術的だ。
格言はまさにリード「先陣」を切る左の重要性を言うが、それらの備えのない選手は逃げたというイメージだけが残るだろう。
判定は妥当でホームタウンティジションにならないで良かった。

「私の好きな4大スポーツ、ボクシング」
http://www.geocities.jp/oiroy61okeus/newpage302.htm

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