2012年12月12日水曜日

待ち望むエコ燃料

根岸氏“人工光合成 支援を” 
1月18日 16時54分 
ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんが、地球温暖化の解決に向けて新たに挑むことになった、二酸化炭素から食料や燃料を作り出す、いわゆる「人工光合成」の研究について、文部科学省に支援を要請しました。 
根岸英一さんは、共同研究を予定している北海道大学や東京工業大学などの6人とともに、18日午後、文部科学省の倉持隆雄研究振興局長を訪ねました。根岸さんは「二酸化炭素による地球温暖化の問題では、私は、世界が少し違う方向に力とお金をかけていると思う。科学的に正しい方向に取り組むことが大事だ」と述べました。そのうえで、ノーベル賞を受賞したクロスカップリング反応でも使われる「特殊な金属触媒」を利用して、二酸化炭素から食料や燃料などを作り出す“人工光合成”を実現させる研究について、プロジェクトを立ち上げる意欲を示すとともに、国に支援を要請しました。プロジェクトには全国の40以上の大学や研究機関からおよそ120人が参加する予定だということです。記者会見で、根岸さんは「クロスカップリング反応のカギになった特殊な金属触媒がすばらしい反応を起こすことに人類が気づいてから、まだ数十年しかたっていない。日本の化学はかなり高いレベルまで来ているが、そこに甘んじることなく、さらに高みを目指すべきだ」と意気込みを語りました。

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